ブランド情報によると、ブランパンのプロトタイプウォッチ「フィフティ ファゾムス」は1953年に誕生し、その防水性能が「50ファゾム」(ファゾムは長さの帝国単位で、1ファゾムは約1.8288メートル、50ファゾムは91メートル)に達したことから名付けられたとのこと。当時としては大型の42mmステンレススチールケースを採用し、逆回転防止ベゼルを備え、アントン・シルトAS1361自動巻きムーブメントを搭載していました。この作品のユニークな特徴は、クラウンが現在広く使用されているオプトイン構造ではなく、フィヒターによって開発されたダブルOリングシールデザインを使用していることです。実際、ねじ込み式リューズは当時まだ特許で保護されていました。
1997 年、ブランパンはスウォッチ グループに加わりました。新たな出発点の第一歩は、歴史的作品をもとにフィフティ ファゾムズ シリーズを再構築することです。 1997 年にリリースされた限定版では、その上に立体的なアラビア数字が配されたステンレススチールのベゼルが使用され、その発売が現代のフィフティ ファゾムス シリーズの始まりとなりました。現代のフィフティ ファゾムス シリーズは「50 ファゾムス(91 メートル)」の範疇を遥かに上回る 300 メートルの防水性能を誇りますが、現在でもこの名称が継承されています。
2003年、フィフティ ファゾムス誕生50周年を記念して、GMT機能を搭載したフライバック クロノグラフ(2019年に独立したシリーズとなった)、そしてオリジナルのフィフティ ファゾムスを高度に復元した外観の外周を備えたダイバーズウォッチを発売しました。この時計には初めて自社製ムーブメント 1315 が搭載され、その後の通常版 5015 の基礎が築かれました。 |